ゆがみは、人体(骨格、筋肉)精神(心、ストレス)環境などの適応でバランスが崩れることにより発生します。よく「ゆがみがない人はいるのですか?」と質問されますが、ゆがみがない人はいません。逆にカラダを適度にゆがませることでバランスを保っています。
具体的には、普段の生活、仕事から疲労・くせ・姿勢・カラダの使い方など、ストレスにゆがみは適度に対処しています。そして、睡眠、栄養、休養、運動でゆがみを戻しながら(バランス)を適度に解消しています。長年の習慣では、自覚症状や痛みもないため、身体に影響を与えていると、結びつかないのかもしれません。
骨や関節は、身体を動かすことにおいて非常に重要な役割を果たしていますので、それらのゆがみからくる障害によって、痛みだけでなく日常生活での動作や歩行などに制限が出ます。腕や手が動かしずらくなる、歩きにくいといった、運動の障害が生じます。
全国調査では、(全国1億2,500万人のうち)腰痛を訴える人は2,500万人、肩こり3,000万人、手足の関節の痛みが1,500万人となっており、多くの方々が痛みに悩んでいます。
首、肩、腰、膝やなどたくさんの関節から背骨(脊椎)の変形によって、痛みや関節の動きにくさ(固さ)が生じて、腰が曲がったり、腰痛や首の痛みが出現します。
●クセ、姿勢……猫背、横すわり、足組み(骨格や筋肉の負担)腰痛、肩こり
●長時間の同じ姿勢……デスクワークや車の運転など。アンバランスな姿勢
●腕の使いすぎ……バッグを片方の肩にかけ続ける。肩こり、五十肩
●運動不足……筋肉量が減り、筋力が低下することにより、骨格を支える力が弱くなる。
●血流不足…… 血液循環が悪化、リンパの代謝がわるくなる。
●疲労、ストレス……自律神経、ホルモンバランスが崩れ、血流や緊張が続くことにより内蔵、呼吸の働きが悪くなる。
●ゆがみは、カラダの中にどう入っていくのか?
・指→手首 → 肘 → 肩 → 首 → 頭
・カカト → 膝 → 股関節 → 腰
・頭 → 首 → 腰 → 膝 → カカト
など全身どこかに負担をかけていれば手や足先、頭から腰、腰から頭など中心へ向かって入ってきます。
●頭痛、めまい、耳鳴り、首痛、肩こり、腰痛 、膝痛…
首痛、肩こり、腰痛は、起こりやすい症状の3つ。背骨のS字カーブが崩れると、棘上筋や背中の起立筋などに負担がかかると筋肉がねじれ緊張し、こりやハリ痛みが生じる。骨がゆがむとなおさらこりやハリ痛みは抜けづらい
●胸の位置が下がる猫背、巻肩、腕、手首のねじれ・・・
猫背などによって、胸まわりの筋肉の張りがなくなり、デコルテ、胸の位置が全体的に下がってしまう。巻肩になり、腕がねじれ、腕も上がりづらくなる
●骨盤から足にかけてねじれるゆがみ・・・ソケイ部痛、股関節痛、膝痛、足首痛
骨盤が傾くことで、大殿筋などの筋肉の筋力も低下。股関節の位置が変わることで、左右の脚の長さが違う状態に。O脚やX脚も招き、バランスの悪い体型や姿勢になる。
●内臓の不調、胃や肝臓の疲れ・・・肩こり、目の疲れ
姿勢が悪く、首から腰までの筋肉が硬くなることにより、内臓の働きもわるくなります。
●自律神経、冷え、便秘、生理痛、ホルモンバランス・・・
骨盤真ん中を通っている仙骨の傾きによって圧迫されると、血液循環が悪化し、下半身の冷えを起こしやすなります。また、体のゆがみはボディラインにも影響を与え、内臓の働きもわるくなり、実年齢よりも老けて見えてしまうことがあります。
人間が活動するために力を発生させるために欠かせないのが筋肉です。
2:熱の発生源
筋が活動することで動き筋肉から熱が発生し体温を維持します。筋肉はカラダの中で一番エネルギーを消費します。
3:血液循環の補助
収縮と弛緩を繰り返し筋肉はポンプのように動きます。そして全身の血液の循環を助けます。心臓より下にある血液循環において重要な役割をします。
4:からだを支える働き
骨は支える・保護・供給の役割
1:からだを支える(支持機能)
骨が互いに連結し合って骨格を形成しています。骨格は骨組みのことであり、家で例えると柱と考えてよいでしょう。
2:ヒトが動く運動を生み出す(運動機能)
関節にはまったく動かない関節や肋骨のように少しだけ動くものや手首や足首のようにいろいろな方向に動くものがあります。
3:内臓の保護(保護機能)
骨は背骨や脊椎や胸郭、頭蓋骨は脳を保護して、脊椎は柱として脊柱になり脊髄と呼ばれる神経の束を保護します。胸郭は肺や心臓などを保護して、骨盤は直腸や膀胱、女性では子宮や卵巣の保護をします。
4:血液を作りだす(造血機能)
骨の構造は中心部付近には骨髄腔や海綿質の小腔があり、骨髄が認められます。この骨髄で血液が作られています。
5:カルシウムやリンの貯蔵(貯蔵機能)